この投稿ではpyinstallerの概要やインストール方法、公式ライブラリや利用例をまとめています。より詳細はリンク先をご参照ください。
Pyinstaller関係のリンクまとめ
EXEファイルを作るための方法まとめ
Pyinstallerとの基礎や特徴、導入方法
Pyinstallerの解説
Pyinstallerとは
PyInstallerは、Pythonプログラムをexeファイルのような配布可能な実行ファイル(Windows、macOS、LinuxなどのOSに対応)にパッケージングするためのツールです。
これにより、Pythonコードを実行するためにPythonインタプリタや必要なライブラリをインストールする必要がなくなります。
- Pythonのインタプリタや必要なライブラリをインストールすることなく、プログラムを実行することができます
- コードを隠蔽してソフトウェアの保護を行うことができます
- 配布用のパッケージを作成することができます
メリットとしては次が挙げられます。
- 複数のモジュールやライブラリを組み込んだプログラムを1つのバイナリファイルにパッケージングすることができます
- Pythonプログラムを依存関係のある外部ライブラリやデータファイルなどと一緒に配布することができます
- 複数のOSに対応するため、同じソフトウェアを複数のプラットフォーム上で実行することができます
PyInstallerを使用することで、Pythonのコードを実行するために必要な環境を構築する必要がなくなり、Pythonプログラムを簡単に配布することができます。
Pyinstallerの基本的な使い方
Pythonプログラムを実行可能なバイナリ形式にパッケージングする方法です。
- PyInstallerをインストールする。以下のコマンドを使用してインストールします:
pip install pyinstaller- コマンドラインから実行するプログラムのパスを指定して、PyInstallerを実行します。次のように実行します:
pyinstaller <your_python_program.py>- 実行すると、PyInstallerはプログラムを解析して必要な依存関係を含めたバイナリを生成します。
- 生成されたバイナリは、distフォルダ内に含まれています。このバイナリを実行することで、Pythonプログラムを実行することができます。
Pyinstallerのインストール方法と公式ライブラリの場所
PyInstallerをインストールするにはpipを使用してPyInstallerをインストールできます。
コマンドラインから次のコマンドを実行します。
pip install pyinstallerもしくは次のコマンドでもインストールできます。
git clone https://github.com/pyinstaller/pyinstaller.git
cd pyinstaller
python setup.py installPyInstallerの公式リポジトリはGitHub上にあります。URLは次の通りです:
Pyinstallerを使う場合の注意点
ほぼほぼモジュール関係のトラブルが多いです。
- 依存関係の不足: PyInstallerは自動的に依存関係を検出するが、すべての依存関係を検出することはできない場合があります。この場合、PyInstallerはエラーを生成して、手動で依存関係を追加する必要があります。
- 動作しないモジュール: PyInstallerがサポートしていないモジュールが使用されている場合、正常に動作しないことがあります。
- 動作不良: PyInstallerがサポートするモジュールであっても、一部のモジュールは正常に動作しないことがあります。
- 実行環境による問題: 生成されたバイナリは特定の実行環境でのみ正常に動作する場合があります。このような場合は、生成されたバイナリをテストするために異なる実行環境を使用します。
これらの場合はPyInstallerのオフィシャルドキュメンテーションまたはコミュニティフォーラムを参照して対処するしかなさそうです。
Pyinstallerの制限や欠点
とても便利なPyinstallerですが、もちろん欠点もあります。
認識したうえで利用するようにしましょう
- 依存関係の誤検出: PyInstallerは依存関係を自動的に検出するが、すべての依存関係を正確に検出することはできない場合があります。このため、手作業で依存関係を追加する必要がある場合があります。
- 非サポートモジュール: PyInstallerは一部のモジュールに対してのみサポートを提供するため、非サポートモジュールを使用するとパッケージングできない場合があります。
- バイナリサイズの大きさ: PyInstallerを使ったパッケージングによって生成されるバイナリは、原来のソースコードよりも大きくなることがあります。このため、配布する際に大きなバイナリを扱うことになる可能性があります。
- スタートアップ時間の遅さ: PyInstallerを使ったパッケージングによって生成されるバイナリは、原来のソースコードよりもスタートアップ時間が遅くなることがあります。
- デバッグやトラブルシューティング: PyInstallerを使ったパッケージングによって生成されたバイナリはデバッグやトラブルシューティングが困難になることがあります。
特に「デバッグが難しいかもしれない」は難点です。
pyInstallerを使ってパッケージングされたバイナリはソースコードから変換されているため、
デバッグやトラブルシューティングが困難になることがあります。
この変換によって、エラーやトラブルシューティングに必要な情報が失われてしまう可能性があります。
また、ソースコードから分かりにくい構造を持つパッケージングされたバイナリを扱うことになり、デバッグやトラブルシューティングが困難になることがあります。
これらはPyInstallerを使ったパッケージングにおいての主要な欠点となります。
こちらの対策はpyinstallの解説ページに譲ります。
コメント